トライボ診断で機械設備の状態をチェック!

潤滑油分析・診断サービス

TRIBO DIAGNOSIS

トライボ診断の紹介

トライボ診断とは

機械を分解することなく現在の摩耗状態を診断する技術

トライボ診断とは、トライボロジー(=摩擦・摩耗工学)を活用した設備診断技術です。お客様の大切な設備であるポンプやブロワー、モーター、エンジン、油圧機器などの回転・摺動部分(軸受・ギヤ)に使用される潤滑剤に含まれている金属摩耗粒子を分析し、【機械を分解することなく現在の摩耗状態を診断する技術】です。分析・診断では金属粒子の組成、サイズ、形状などから摩耗状態を把握し、また、潤滑油やグリースの性状、汚染度を調べる事で、設備の最適な点検時期や油の交換周期を導き出します。これにより、定期点検周期、高経年化した設備の更新時期や必要な消耗品の数などを見直す事ができ、今まで点検のためにかけてきた時間や人件費、その他雑費等のコスト削減が可能となります。

トライボロジーとは

トライボロジーとは『相対運動をする2物体間の相互作用を及ぼしあう表面、ならびにこれに関連した諸問題と実地応用に関する科学と技術』です。

端的に言えば、「摩擦・摩耗」をコントロールすることによる、『機械やシステムの高機能化』や、『不必要なメンテナンス、部品交換の機会を減らすことによる省コスト化』を目指すための学問、及び技術の事を指します。

分析項目

トライボ診断に用いる主な分析項目

分析項目使用単位適用基準等分析目的
粘度mm2/sJIS K 2283① 潤滑油の劣化
② 異種油混合の有無
③ 潤滑特性
水分ppmJIS K 2275水分量の測定
酸価mgKOH/gJIS K 2501油中酸成分の測定
計数汚染度個/100mlJIS B 9934
( NAS1638 )
油中粒子の数を
サイズ毎に計測
質量汚染度mg/100mlJIS B 9931油中の不溶性汚染物の質量を測定
光学顕微鏡写真油中の汚染物を観察する
赤外線吸収スペクトル
( IR )
%T,cm-1JIS K 0117
( 通則 )
① 有機物の同定・確認
② 酸化防止剤の残存量測定
③ 酸化劣化物の測定
回転ボンベ式酸化安定度minJIS K 2514潤滑油の残存寿命を測定
フェログラフィー定量%/ml摩耗の程度・過酷度を測定
分析摩耗の原因・摩耗箇所を判定
油中金属濃度
( SOAP-T )
ppmJIS K 0116
( 通則 )
油中の金属元素と
濃度の精密分析
電子顕微鏡写真
( SEM )
摩耗粒子・無機物(主に金属)等の
形態を詳細に観察
X線マイクロアナリシス
( XMA )
摩耗粒子・無機物(主に金属)等の
材質を判別

※グリスの [フェログラフィー] [油中金属濃度] を実施する場合、
希釈等の前処理が必要となります。

さらに詳しい、トライボ診断に用いる主な分析項目のダウンロード

診断の流れ

トライボ診断のながれ

  1. 対象設備から潤滑剤を採取
  2. 採取した潤滑剤をトライボセンターへ発送
  3. トライボセンターで潤滑油を分析
      (前年度実績:約4000サンプル)
      分析データより対象設備の状態を診断
  4. 診断報告書をお客様へ発送

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